■ ターボの言い分
今日は、ターボが日頃感じている猫の気持ちを書いてみます。
自宅では、特別な来客以外にもほとんど毎日来る郵便局のオジさん
がいる。
速達などで、玄関を開けて入ってくるけれど、郵便局のオジさんもいろいろで、玄関先で手紙や小包みを手渡す人もいれば、堂々としかも騒がしく玄関よりも中に入ってくる人もいる。
郵便局のオジさんが来るときは、午後3時位が多いので、ターボは昼寝の最中です。そんなときに騒がしく家に入るオジさんは、とても迷惑なんだ。ターボは、神経が敏感なのですぐ驚いて目が覚めてしまう。
それと、最近、気付いたのは新聞の勧誘で、チャイムを鳴らさずに我が家の名前を呼びながら、玄関のドアをどんどんと叩く人がいる。大きな音でいきなり叩くので、咄嗟にドアを開けてしまう。それがなんと新聞の勧誘だったりする。これも、ターボの神経も疲れるらしい。
つい先日、ガスなどの点検でやってくるオ二イちゃんが来たのです。我が家の中に入ってくるので、ターボは熟睡はできず、うたたね程度。何をやっているのかちょっと気になるのでガス屋のオ二イちゃんの行動を探る。
後に点検も終わったようで、テーブルの側に座り、書類を書いている。どうもこのオ二イちゃんは、猫好きと見えて、ターボを手招きして、呼んでいるようだ。その手招きが、まるで「こんにちは~」と挨拶してくれているようなので、ターボも勢いでテーブルの下にオ二イちゃんの側にゆっくりと近づき、猫特有の匂いを嗅ぐ行為に。ターボはオ二イちゃんのズボンの股間のあたりを熱心に嗅いでみた。場所が悪かったのかもしれないが、オ二イちゃんは、ターボを手で払いはじめた。それでもめげず、ターボはオ二イちゃんに近寄ろうとするけれど、物凄い強さでターボをテーブルの下から追い出したのだ。
ターボはオ二イちゃんと信頼関係ができそうだと思って、ちょっと嬉しい気分だったが、期待は大外れ。「俺の股間は、彼女だけのものさ」と言いたげに、帰りは、ターボを見ることもなくさっさと帰っていったのだ。
ターボもやっと10歳になり、幼い頃の臆病なところは少しは変わってきたようだ。
1か月の赤ちゃんのときに我が家に来てから、ターボはこの10年間、たくさんのことを学んだ。我が家に人が来ると、怯えていた時期もあった。郵便局のオジさんは毎日来ることも知った。ただし、365日同じオジさんじゃないことも知った。1年1年とターボはたくさんのことを学んだ。
家族が不仲になったりすることも多かったのも知っている。
ターボにとって、生きることって楽しいことが一番だと思っているはずだ。笑い声が絶えない家族であってほしいと思っているのは、実は私たち以上にターボは希望しているように思える。
ターボに教えられることも多いというのが、事実である。