マウスピース矯正の限界について十分な理解を

takiyato さんのペット日記

マウスピース矯正の限界について十分な理解を
2023年09月25日 15:28
2023年1月末、矯正歯科クリニックを運営する複数の会社に対して、患者たちが集団訴訟を起こしたという報道がありました。この訴訟の中心には、マウスピース型矯正装置を使用した矯正歯科治療(アライナー矯正、マウスピース矯正)のモニターになることで、治療費が実質無料になるという誘導がありながら、実際にはモニター料金が支払われず、十分な治療が行われなかったという主張が含まれています。

矯正歯科医師の立場からこの一連の報道を見ると、詐欺の問題とマウスピース型矯正装置による治療の制約、そして担当医の治療方針の問題が混同されているように感じます。この事件において詐欺行為が確認されれば、被告者は法的な責任を問われ、被害者に対して適切な補償が行われるべきです。しかし、私が懸念しているのは、治療を中断せざるを得なくなった被害者が「奥歯が傾いた」「前歯が前に出てきた」といった訴えを報道されていることです。
https://www.shikasale.com/category-164-b0-%E3%82%A8%E3%82...

たとえば、歯の抜歯を伴う矯正治療とマウスピース矯正を併用する場合、奥歯の傾きが生じることは矯正歯科医師ならばよく知っている事実です。前歯が前に出てきたという訴えも、マウスピース型矯正装置自体の問題ではなく、治療計画を立案した歯科医師の責任と言えるでしょう。

日本矯正歯科学会は、昨年夏に発表した「マウスピース型矯正装置による治療に関する見解(第2版)」で、「適切な診察、検査、分析、診断、治療経過の確認をおろそかに行ったアライナー矯正は、予期せぬ大きな問題を引き起こす可能性があり、歯科医学的観点から非常に危険です」と警告しています。
https://www.shikasale.com/

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