ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール

19世紀末のベルギーで誕生した、「グローネンダール」「タービュレン」「マリノア」「ラケノア」という４種類のベルジアン・シェパード・ドッグのうち、世界的に見て最もポピュラーな犬種。

その漆黒の被毛には美しい艶があり、それが健康度合いのバロメーターとも言える。栄養状態や運動量が低下すると潤いがなくなりパサパサしてくるので、状態に気を付けつつ、ブラッシングなど日々の手入れを怠らないようにしたい。

性格は、他のベルジアン・シェパード・ドッグと同様、知的で注意深い。飼い主に対する忠誠心や愛情には深いものがあるが、同時に繊細な面も持ち合わせているため、あまり厳しいトレーニングを課すと反発されることも。噛み癖が強くなる傾向もあるので、あくまで真摯に、優しく諭すようにしつけをすると良いだろう。

その起源が牧羊犬であるため、膨大な運動量が必要。朝晩それぞれ60分程度の散歩の他、ドッグランを活用したりボールやフリスビーを使って遊びに誘うなど、その欲求を発散させる工夫を凝らしたい。こうした時間は信頼関係を築く良い機会でもあるので、有効に使えば良い家庭犬に成長する。