ロットワイラー

最古の犬種のひとつとも言われるロットワイラーの起源を辿ると、ローマ時代にまで遡る。当時はローマ軍とともにアルプス山脈を越え、人間の護衛犬として活躍した。現在もその気質は受け継がれ、警備犬や警察犬として採用されている。

その容姿も勇敢そのもの。大き過ぎず小さ過ぎず、重々しさや軽々しさもない。完全にバランスのとれた体には、優れた俊敏性と持久力、強靭なパワーが秘められている。その理想的とも言える外見から、ある意味、強面に見えるが、性格はその逆と言える。

気立ての良い性格で子ども好き。従順かつ素直な性格をしているため、トレーニングのしやすい犬種と言えよう。飼い主の指示は絶対的に受け止めるが、指示がなければ動かないというほど構えは悠然。同時に、状況判断に優れているため、異常を察知すると飼い主を守るために勇敢に立ち向かう。その様が、警備犬・警察犬として活躍できる素地となっている。

被毛は短く、獣毛ブラシなどでマッサージするように軽くブラッシングするだけと、日頃の手入れは簡単。その半面、決して活動的ではないが、しっかりとした体躯を保つためには日頃の豊富な運動が欠かせない。散歩の合間に駆け足を取り入れたり、ドッグランで自由に走らせるなどの工夫が必要だ。