Kai
甲斐犬
甲斐犬の特性や飼い方
熊をも狩る有能なハンター
48~53cm |
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16~18kg | |||||||||
日本 |
名前の通り、甲斐の国(山梨県)で古くから猟犬として活躍してきた犬種で、1934年には国の天然記念物に指定されている。別名、甲斐虎毛犬とも呼ばれるように、黒に近い茶褐色の虎毛が特徴で、この毛色こそが甲斐犬の特性を最も表しているとも言える。
というのも、甲斐犬は非常に有能なハンター。熊や猪、鹿を狩るときには、この毛色が迷彩色となったのだ。そのため、マタギ(狩猟者集団)たちに飼育され、家族として生活の一端を担ってきたという歴史がある。
有能な猟犬としての資質は、筋力・持久力にも表れている。険しい山岳地帯も縦横無尽に走り回れるポテンシャルを有しているため、日々の運動量は膨大。朝晩に最低30分以上の散歩を必要とするだけでなく、駆け足したりドッグランを活用するなどの工夫をしたい。
飼い主に一生の忠誠を示すなど、性格は至って従順。その半面、家族以外の人には興味を示さないばかりか、しつけを誤ると他人に対して攻撃的になる恐れも。ワガママに育つと手が付けられなくなるので、幼年期から毅然とした態度で接し、主従関係をしっかり教えることが必要だ。一度、主人と認めれば、高い忠誠心をもって一生、尽くしてくれる。