イングリッシュ・セター

顔や身体のぶち模様が特徴的なイングリッシュ・セターは、数あるセターの中でも人気の高い犬種。優雅な歩調で美しい被毛が揺れる姿からは、かつてイギリス公爵のハンティングに同行していた光景が容易に想像できる。

イングリッシュ・セターには、身体能力を重視したフィールドタイプと、容姿の美しさを追求したショータイプの２種類が存在する。それぞれ性格も少し異なっていて、遊び好きなフィールドタイプに対し、ショータイプは穏やかでおとなしい。

どちらのタイプにしても、一言で言うならば「性格の良い犬」だ。人間が大好きで愛嬌があり、明るくて、優しくて、素直で…と、長所を挙げればキリがない。犬に対してこういう態度はあまり取らないが、人間の良きパートナーになれる素質を持っている。

毛量は多くはないが、ショータイプはお腹の被毛が下に長く伸びる。常にブラッシングして美しく保っておくと、上品な歩き方をより魅力的に見せてくれる。

散歩は、セターを飼うなら毎日２時間は覚悟しておいてほしい。大型の猟犬には、朝夕１時間ずつの運動が必要だ。いくら性格の良いイングリッシュ・セターとはいえ、運動量が満たされないとエネルギーのやり場に困ってしまい、問題行動に出る可能性も。家族に迎えるかどうかは、生活スタイルを鑑みる必要があるだろう。