錦鯉：写り物

写り物は下記の通り色の付き方で分けられる。

○白写り（白地に黒模様）：特級品は国魚賞にもなるほどの美しさ。
○緋写り（赤地に黒模様）：品質の良い緋写りは鑑賞価値が高くマニア受けする。
○黄写り（黄地に黒模様）：最近は見かけなくなってきている。
○影写り（影地に黒模様）：渋い印象で池に１匹くらい泳いでいてほしい品種。

写り物での一番人気はやはり白写り。御三家と比べると一色足りない分だけ若干隠したの印象がある白写りですが、御三家に次ぐ国魚賞候補品種。白写りは昭和三色の墨付とほぼ同じですが、緋盤がない分（？）白地・墨共に昭和三色の色合いよりも美しさがある。

白写りでは面迫養鯉場産の人気が高いが、阪井養魚場産も活躍している。

緋写りも人気はあるが、品評会などでは写り物の部、またはサイズ別での上位はそれほど期待はできない。品質の良い緋写りは独特の存在感があるので観賞価値は高いものの、どうしても赤と黒のコントラストは明度・彩度差から見て他の品種と比べて暗く感じてしまることから品評会では活躍しにくいのが難点。

黄写りは黄地（黄色）の品質と墨の品質の良い系統がほとんどなく、黄地にもジャリ墨が入り易くて人気の低迷により、現在あまり見かけなくなってきている。もし、黄地・墨共に品質の高い黄写りが出現すれば一気に人気が集まるでしょう。

影写りは影地（白地の中に黒色が入り灰色に見える）に墨模様が入る渋い印象の品種。背景が暗い池などでは探すのに若干苦労するが、色彩豊かな錦鯉の中では逆に面白い存在にもなる。

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