錦鯉：べっ甲

べっ甲【別甲】は下記の通り色の付き方で分けることができる。

○べっ甲（白地に墨の斑模様）　：白地に点状の班模様になり、シンプルな美しさ。
○赤べっ甲（赤地に黒の斑模様）：赤字に黒の斑模様は独特な雰囲気。
○黄べっ甲（黄地に黒の斑模様）：黄色で品質の高い系統が不足して見かけなくなってきた。

名前の由来は、タイマイの甲羅を利用した加工工芸品の模様に似ていることからべっ甲という品種になったようだ。

基本的に大正三色からの派生品種であるため、生産数はあまり多くない。大正三色と同様に品質の良い親から作出されたべっ甲は良質になりやすい傾向。

べっ甲の良さは美しい地体に大変シンプルで動きの少ない斑点状の墨付。昭和三色や写り物のような動きのある墨付きを好む人と、大正三色やべっ甲のように動きの少ない墨付を好む人とに別れるが、上品さのみで言えばべっ甲のほう格上か。

べっ甲は大正三色と同一の特徴を継承しているため、手鰭の付け根から２・３本手鰭の骨に沿って線状に黒く墨が出る個体もある。池や水槽に１本いかがだろう。

記事提供：姉妹サイトの錦鯉の森(PCのみ)