kuvasz
クーバース
クーバースの特性や飼い方
巨体を呈して家族を守る
66~75cm |
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30~52kg | |||||||||
ハンガリー |
クーバースは12世紀頃から存在していた、歴史のある牧羊犬。家畜を外敵や泥棒から防衛する能力に長けていたため、狩猟犬や番犬としても活躍。15世紀には、ハンガリー王国のマーチャーシュ・コルビヌス王の政権下で、猟犬として広く愛されていた。
勇敢で恐れを知らず、時には自らの命もいとわず飼い主家族やその財産を献身的に守ろうとする。第二次世界大戦中には、ロシア軍やドイツ軍から家族を守ろうとしたクーバースが数多く殺されたという悲しい過去がある。
また、1956年のハンガリー動乱ではその大きさ故に大半のクーバースが射殺され、生き延びたのはわずか30頭余り。愛犬家たちが懸命に保護し、絶滅の危機から免れた。
根は明るくて、友好的な性格の持ち主。自分への愛情を敏感に感じ取り、愛情には愛情で応えようとする。一方で、自信に満ちており、ひどい扱いに対しては攻撃的になることも。家族への防衛心と相まって、思いがけず他者に危害を与えないようにトレーニングしなければならない。非常に知的なので、正しい訓練には喜んでついてくる。
ウェーブがかった被毛は、全身を普通にブラッシングするだけでも軽く1時間を要する。特別な手入れは不要だが、体が大きいだけに最低限のケアにも時間がかかることを頭に留めておきたい。
超大型犬のクーバースにはかなりの運動が必要。散歩は毎日60分×2セットがマストだ。巨体を連れ歩くには、飼い主の体力とコントロール能力が求められるため、初心者には難しい犬種の一つでもある。