Saint Bernard
セント・バーナード
セント・バーナードの特性や飼い方
心優しき人間のパートナー
65cm以上 |
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50~90kg | |||||||||
スイス |
雪深いアルプス山脈において、道や遭難者を探す能力を発揮した遭難救助犬。首にブランデーの入った樽をぶら下げた姿をイメージする人も多いのではないだろうか。17世紀頃から救助犬として活躍しており、中でもバリー1世という犬は、その生涯で40名もの遭難者を救助したとして有名だ。
性格は非常に穏やかで利口。飼い主を喜ばせようとする面があり、子どもの遊び相手にもなる。その半面、興味のないことに対してはひたすら動こうとしないため、トレーニングはやや難しい。飼い主に対しては従順なため、おやつを上手に与えたり、遊びを取り入れるなどしてトレーニングへの関心を高める努力を。
激しい運動は好まないが、全犬種の中でも最も重いとされる巨体を健やかに保つための、毎日の豊富な運動が必要。成犬になると外出するのもおっくうなポーズをとる犬もいるが、運動への興味を惹くような工夫をして散歩に連れ出したい。
被毛は長毛と短毛の2タイプがあるが、スイス原産であるからどちらにせよ暑さが苦手。真夏の日中に日が当たるところは厳禁で、外と室内を自由に行き来できるようにして、エアコンを効かせた室内でくつろげる体制を整えるなどの工夫が必要だ。
冬から春にかけての換毛期には、大量のアンダーコート(下毛)が生えかわる。毛玉になってストレスを感じないよう、ブラッシングは最低でも週に1回は必要だ。獣毛ブラシやピンブラシ、コームなどを駆使して、艶のある美しい毛質を保ってあげよう。