飼い方・まめ知識

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ペットフードの選び方・注意点

ペットフードの必要性


ペットには人間と同じものは与えず、専用のペットフードを与えるべきです。ペットは飼い主から与えられた食事のみで栄養を摂取するしかありません。ペットが必要とする栄養成分は人間とは異なりますし、人間と同じ食べ物がペットの健康を害することもありますので、自分で栄養の過不足ないペットの食事を作るには専門知識も必要です。その点、ペットフードはペットに必要な栄養成分が配合されているので便利です。

成長段階で分ける


成長段階別には、代用乳、離乳食、幼犬・幼猫食(成長期用)、成犬・成猫食、高齢食があり、各成長段階毎にフードを選択する。エネルギーが必要な順としては、妊娠期>子犬・子猫>成犬・成猫>高齢期となっています。

また、おやつ・スナックの与える量は、1日のカロリー必要量の20%以内におさえるべきです。

ペットフードの安全性


ペットフードも、人が食べる食品と同様の基準で安全性に配慮されるべきで、品質や基準も見直されてきていますが、飼い主も品質や安全性について知っておく必要があります。
ペットフ-ドに使用する添加物は、栄養バランスを整えるための栄養添加物、フ-ドの品質保持のための添加物、ペットの食欲や見た目のための添加物などがあります。

酸化防止剤では、ローズマリー抽出物・茶抽出物・ビタミンC・ビタミンEなどは安全性が高く、特に危険な物ではなく、合成酸化防止剤であるエトキシキン・BHA・ BHTなどは安全性が低いと言われています。

現在、ペットフードには安全に対する基準がなく、原材料表示の義務もありません。悪く言ってしまえば、都合の悪い表示はしなくてもよい、ということになってしまっているのが現実です。したがって、飼い主の方は適切な知識を持ってペットフード選びをする必要があります。

ペットフード選びの注意点


1・成分表示がより細かく表示されている事。

2・合成甘味料・合成調味料・合成着色料・防カビ剤・砂糖などの合成添加物類や、酸化防止剤、塩化ナトリウムを使用していない事。  

3・酸化防止と品質保持の為に、ビタミンCと天然ビタミンEが添加されている事。

4・良質な食肉や脂質を使用していて、混ぜ物がなく植物性脂肪が使用されている事。

5・できればパッケージは紙製ではなく、酸化防止の窒素が充填された二重のアルミ製のもの。

タイプ別の長所と短所


1・ドライタイプ:乾燥製品の為、劣化・腐敗が起こりにくく、保存に向いている。歯石防止・歯槽膿漏防止などに有効。犬がフードに慣れにくい。

2・半生(セミモイストフード)タイプ:ドライに比べ、水分や脂肪分を多く含んでいて、犬の嗜好性がドライより高い。品質保持が難しいので砂糖や防カビ剤等の添加物を使用。

3・缶詰タイプ:酸化防止剤などの保存料を使用しなくても長期保存が可能ですが、開封後は腐敗が速いので要注意です。犬は気に入って食べますが、粘稠性があるので歯垢・歯石がつきやすいのが難点です。

前述のとおり、ペットは飼い主から与えられた食事のみで栄養を摂取しなければいけませんし、飼い主がフードについての品質や安全性について知って、より良いペットフードを与えてあげる必要があります。






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