飼い方・まめ知識

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ペットにとって快適な住まい

ペットにとって快適な住まいとはどんなものでしょうか?それを知るための第一歩としてまずはペットの習性を理解することが大切です。犬の場合、飼い主さんの側にいることが大好きな動物ですので、ハウスやゲージの設置場所はいつでも飼い主さんの姿を確認できる場所にしてあげましょう。

反対に、猫の場合は飼い主との適度な距離感を大切にします。犬とは違い上下運動が得意で、高い位置空間を安心できる場所と認識する傾向にあります。キャットタワーなどを用いて、高い場所に猫の居場所を確保してお気に入りの空間を作ってあげましょう。

人も動物もお互いがストレスを感じない住居空間作りを意識することで、より快適に過ごすことができ、不要なストレスを感じずにすみます。動物達が「居心地の悪い」と感じる場所やものを一方的に押しつけてもなかなか受け付けてくれません。例えば、飼い主が彼らの習慣的な行動の動線にない位置にトイレを設置しても思うようにその場所を利用してはくれません。そして彼らは自分の落ち着く場所で排泄を行おうとします。するとそれが怒られる原因となり、結果ストレスがたまってしまいます。飼い主さんにとってもペットのことを想って準備しても思い通りにしてくれないことでストレスがたまり、お互い良い関係が築けなくなってしまいます。ペットも飼い主さんもしつけがしやすい(されやすい)環境作りは互いに良好な関係を築く上でもっとも大切な物です。

口にいれると危険な物や、ペットの身体にとってリスクの高い家具や素材などをできるだけ避けることも大切です。ペットと暮らす上でこのような知識を持つことは飼い主さんの使命です。動物病院に運ばれる室内の事故で圧倒的に多いのは、誤食や誤飲です。これらは飼い主さんの心がけで十分に防ぐことができる事故です。ペットが口に入れる危険のあるものは、ペットの手の届くところに置かないようにし、(猫の場合は高い場所でも登ることができるため、手の届かない場所にしまってしまう)インテリアとして飾る観葉植物などにもペットにとって中毒性のあるものも存在しますので設置前に調べてみましょう。わからない場合は動物病院に相談に行きましょう。

それ以外にも、室内で起こりうる病気の中で予防できるものと言えば、滑りやすい床によっておこる関節関連の病気です。フローリングは飼い主さんが掃除し易い利点がある半面、ペットの体にとっては足腰に負担をかけ過ぎてしまうため、あまりよくありません。絨毯やマットをしきつめてそれらを回避する工夫をしてあげましょう。最近では滑りにくいフローリングや、滑りにくい加工にできるものなどが発売されていますので、ペットのためにもそれらを検討してみても良いでしょう。また犬の場合、犬種によっても多少の差はありますが、階段の昇降が体に負担を与え、滑りやすい床材と同様の理由からも関節関連などの病気が発症してしまう恐れがあります。昇降と言えばソファなどのから降りる動作も同様です。ペット用の段差を昇降するスロープなどもありますので、工夫してペットの健康を守る住居を目指しましょう。






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