お悩み別 ガムの選び方
素材や形、大きさ、硬さ…。今や様々な種類のガムが市販されています。しかし、実際に犬に与えてみると好き嫌いが分かれるおやつのよう。それもそのはず、口や歯の大きさ、噛む力などは犬によって違うのですから。
好んで食べるものもあれば、まったく見向きされないものもあります。では、愛犬にどのようなガムを与えれば食べてくれるのか。お悩みに合わせたオススメのガムをご紹介します。
子犬にはガムはいらない!?
子犬、特に生後6ヶ月未満の犬には、ガムは必要ありません。乳歯が発達していない時期に固いものを食べて歯にトラブルが起きると、その後、永久歯に生え替わったときに歯並びが悪くなるなど悪影響が出る可能性もあります。
また、子犬は消化能力も未発達です。ガムなどの固いおやつを消化することができずにお腹を壊してしまう犬もいますので、積極的にガムを与える必要はないでしょう。
6ヶ月を過ぎたら柔らかいガムを
犬にガムを噛ませる理由のひとつに「噛みグセを直す」ことがあります。人の手や衣服などではなく、「これなら噛んでも良いんだ」と思わせられるのです。
そのためには、生後6ヶ月齢くらいからしつけの一環として与えましょう。最初のうちは牛のアキレス腱などで出来た柔らかめのガムを選ぶと良いでしょう。風味や弾力があり、また噛んでいるうちにふやけてくるので、胃腸にも優しいです。
その他にも、あらかじめ薄く作られているものや、細いタイプなどがあります。
成犬には、体のサイズに合ったガムを
成犬になったら、犬のサイズに合わせたガムを選んであげてください。小型犬には小さいもの、中型犬には中くらいのもの、大型犬には大きいものを。
例えば小型犬に大きめのガムを与えると、口を大きく開け過ぎて顎関節症にかかってしまったり、途中で噛むのを諦めて捨ててしまい不衛生になるなどの問題が発生してしまうので注意が必要です。
食べ方のタイプもポイント
最後までかじってから食べる犬もいれば、すぐに噛み切って飲み込んでしまう犬もいます。前者のような犬には割りと固めのガムを与えても良いですが、後者のような犬に固いガムを与えると、噛む力が大きくなり過ぎて歯が破損することもあるので注意が必要です。
1日に10分以上、固いものを噛み続けていると、歯が磨耗したり破損するなど、歯の健康に良くないという説もあります。また、飲み込んだガムが喉に詰まったり、消化できずに胃腸炎にかかったという例もあります。
犬にガムを与えるときは、食べ方や食べきるまでの時間もしっかり確認するようにしましょう。