2頭目を迎えるときに揃えたいもの
先住犬がいて新たに犬を迎える。今まで以上に楽しい生活が待っている!と心躍りますが、そのワクワク感をグッとこらえ、“最悪の事態”を想定しておくのが大事。“最悪の事態”とは、2頭の犬の相性が悪く、結局、別々の生活を送るようになるということです。
たとえ犬種が同じでも、たとえ性格が似通っていても、犬同士の相性は生活を共にしてみないとわかり得ません。だからこそ、2頭目をお迎えする前には万全の準備をしておきたいですよね。
2頭に専用の居住スペースを
先住犬にとって新しい犬を迎えることは、多少なりともストレスに感じること。そのストレスを緩和させることはもちろん、新しい犬を落ち着かせ、新たな生活環境に慣らすことも大切です。双方が安心して生活できるスペースを確保してあげましょう。
新しい犬を迎えて数日〜数週間は別々の部屋で寝起きさせて、まずはお互いの存在に慣らしていきましょう。犬は人間の数百〜1億倍とも言われており、匂いで新しい犬が来たことを感じ取ります。
新しい犬の存在に慣れてきたなと感じたら、居住スペースを共にさせ、サークルやゲート、犬小屋などで仕切りを作り、お互いが見える位置で生活をさせるのも良いでしょう。
威嚇行動やケンカなどの問題行動がおきなくなって初めて、サークルやゲートも取り払って自由に接せられるようにしましょう。
トイレやベッドも別々がベター
2頭が同じベッドやトイレを使うことが平気な犬もいれば嫌いな犬もいますので、新たに用意するかどうかは犬次第です。しかし、サークルやゲートで仕切って生活させることを考えると、最初のうちは別々に用意するのがベターですね。
とはいえ、ずっと別々という必要もありません。サークルやゲートを取り払うタイミングで、徐々にベッドとトイレを近づけていきます。焦らず、「1日につき10㎝」など、“徐々に”を肝に銘じてくださいね。
ケージ飼いはNG!
お互いを隔離するための手段としてケージに閉じ込めてしまう人もいるようですが、これは避けた方が良いです。ケージの中で生活することは、飼い主や他の犬と接する機会を失うことであり、しつけやルールを学ばせることができなくなってしまいます。
ケージはあくまで、短い時間、隔離しておくために使用するもの。長時間にわたって別々にしておきたい場合は部屋を分けるなどの工夫が必要です。
専用のフード皿と水飲みは必須
それぞれの犬の大きさや年齢によって、食べるフードの量や飲水量は違います。また、食べる早さも違うため、必要な栄養をしっかり摂れるようにするために、専用のフード皿と水飲みは必ず用意しましょう。