飼い方・まめ知識

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噛む犬のしつけ

噛む犬のしつけ


ここでは子犬の甘噛みではなく、成犬の噛みグセのしつけをご紹介します。

成犬が噛む理由は様々です。原因を特定するのは難しいですが、犬の気持ちになってみて、不安や不満を少しずつ手繰りよせてみましょう。

食事絡みで噛む犬のしつけ


犬が噛む事例で多いのが、食事にまつわるエピソードです。例えば、犬の食事中にフードボウルの隣に置いてある水入れを取ろうとしたり、こぼれたフードを拾おうとしてガブリ、とやられてしまったケースです。

まずしつけの前に「食事中の動物には近寄らない」という鉄則を知っておかなければなりません。決して噛まれた飼い主さんを批判するわけではありませんし、食事中に触っても気にしない犬がいるのも事実です。

しかし、食事はほとんどの犬が一番執着する事柄です。自分の食べ物を取られたくないという本能から、反射的に攻撃してしまうのでしょう。

対処法としては、食事中は飼い主さんが離れるというのが一番簡単です。

もしくは、ケージやキャリーの中へ入らせてからフードをあげてもよいでしょう。他に誰もいない落ち着いた状況で食べることができれば、噛む必要も対象もないので安心できます。

「なんで!?」という状況で噛む犬のしつけ4


一緒に遊んでいたり、用事をしている時など、一貫していない状況で噛まれることがあります。その場合、犬はかまってほしいのかもしれません。

もしかすると、以前甘噛みをした時に「もうやめて、○○ちゃん!」などと言われた言葉が、犬にとっては「注目された!」という欲求を満たした可能性があります。その結果、噛むことで自らコミュニケーションが取れると覚えてしまったのでしょう。

対処するには、毅然とした態度で叱る言葉だけを言います。「イタイ!」と言ってしまったら、その言葉だけで終わらせてもかまいません。そして口を離したら褒めてあげましょう。

「これは全然楽しくないこと」だと根気強く教えてあげてください。

急に噛むようになったら


今まで噛みグセなどなかったのに、急に噛むようになったとしたら、それは体に痛みがあるのかもしれません。特にブラッシングの時や決まった部分を触ると噛む場合は、病気かケガの疑いがあります。

できるだけ早めに動物病院を受診されることをおすすめします。

恐怖心から噛む犬のしつけ


以前人から受けた体罰などのために、恐怖心からささいなきっかけで噛むことがあります。例えば体の大きな人が動いたり、体に軽く服が触れただけで噛むなど、予測がつきません。これは保護されて里子譲渡された成犬などに見られるケースです。

このような成犬の噛みグセは、飼い主さんのしつけだけでは対処しきれない場合もあります。ドッグトレーナーなど専門家に相談することも大切です。

噛みグセは、飼い主さんだけでなく他の人も傷つける可能性があります。グッズや専門家の力を借りて、犬も人も快適に暮らせるようにしつけていきましょう。






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