うさぎの病気
うさぎの病気
人間と同様、うさぎだって病気になります。しかし、大半をケージの中で過ごし、あまり鳴かないうさぎからは、体調の良し悪しのサインが受け取りにくいもの。
以下、うさぎがかかりやすい代表的な病気をご紹介します。症状や原因を知ることで、最も重要な“早期発見・早期治療”が可能になるので、しっかり予習してくださいね。
もちろん、病気にならないための予防も大切です。うさぎの病気予防は、衛生的な住環境と、健康的な食生活から。飼い主さんとともに、快適な生活を送れるように、環境整備も忘れないようにしましょうね。
毛球症
うさぎは頻繁に毛づくろいしますが、飲み込んだ毛を吐き出すことはできません。飲み込んだ毛が胃の中に溜まることが原因で起こるのが毛球症です。「食欲がなくなった」「ウンチの量が減った」といった症状が見られたら要注意です。
飼い主さんが普段から気をつけられることは、牧草など繊維質の多い食事をあげること。さらに、パパイヤやパイナップルなどはタンパク質を分解する酵素が含まれており、溜まった毛を分解する作用があるので、適度に与えると良いでしょう。
また、長毛種のうさぎにはこまめなブラッシングが必要です。うさぎが必要以上に毛を飲み込んでしまわないよう、丁寧にお手入れしてあげてくださいね。
ソアホック
うさぎは皮膚の疾患にかかりやすい生き物。中でも代表的な疾患がソアホック(足裏の皮膚炎)と湿性皮膚炎です。
うさぎには、犬や猫のように足の裏に肉球がなく、体の毛より少し固いフェルト状の毛が密生しているために炎症が起こりやすいのです。
炎症を起こす理由は主に、肥満か爪の伸び過ぎ。そのため、普段から太らせないような健康的な食生活と、定期的な爪切りを習慣づけるようにしましょう。とにかく足の裏に負担をかけないことが大切です。
湿性皮膚炎
また湿性皮膚炎は、あごの下やのど、背中のしわなど湿り気が多い箇所に起こりやすい病気。ブドウ球菌や緑膿菌が感染して起こります。
床材が飲水やおしっこなどで濡れたままにしておくと、そこから菌が発生・繁殖し、感染しやすくなります。ケージ内は清潔に、そして適度に乾燥させておきましょう。
不正咬合
うさぎの歯は一生伸び続けます。健康的な生活を送っていれば上下の歯が噛みあった正常な状態を保てるのですが、ケージを噛むクセがあったり、柔らかいフードばかりを食べていると、不正咬合(不正な噛み合わせ)が起こってしまいます。
不正咬合になるとよだれが垂れやすくなり、前述の湿性皮膚炎をあごの下に起こす恐れもあります。
不正咬合を予防するためには、普段から噛みごたえのある牧草やフードを与えると良いでしょう。それでももし不正咬合が起こってしまったら、動物病院で適度な長さ・角度に削ってもらいましょう。